「私が死んでもかわりはいるもの…おはようダグラス君!」
「おはようございます」
「はい?」
「『はい?』じゃないよ。そこは『何を言うのよ』って言わなきゃ」
職場に現れた生田さんはシンクロ率400%を優に超えていた。
「でも冗談じゃないんだよ。車のトランクにジオラマを作るのさ」
「ぜっーたい無理! 作れたとしても生田さんの車は跳ねる車じゃないですか! それに跳ねなくてもウーファーの振動で壊れますよ!」
と突っ込もうと思ったけれど、想像してたらなんか楽しくなってきたので突っ込むのはやめた。
トランク開けたらジオフロント、トランク開けたらジオフロント……
つづく