1988年(小5) 「GUN」

貯水タンクで見つけたサブマシンガンタイプのエアガンを片手に友達と歩いていたら、路地から出てきた外国人が俺たちを見て、「ガアアアアアン!」と大絶叫。何が起きたのか理解できない&声の大きさに驚いた俺たちはその場に立ちつくす。すると外国人は、「ガガガ」と言いながらボクシングのようなステップで、後ろに下がったり前に進んだりを繰り返した後、全速力で俺の横を通り過ぎていった。

《エアガンを本物の銃と勘違いしてるんだ!》

そのことに気づいた俺たちは、顔を見合わせて大笑いしたが、大人が本気で怖がってる姿は本当に怖くて、その笑いも長くは続かなかった。

「ガハハァン…ガガ‥ガハァン」

外国人は恐怖のあまり歩けなくなったのか、物陰に隠れてこっちを見ていた。隠れてるのに声を出しちゃまったく意味がない。

「ホビー!ホビー!」

そう言いながら俺たちが近づくと、外国人は膝を抱えてブルブル震えだした。

「ガンガンガンガンガン‥グハン・グワァン」

外国人は半狂乱で泣いていた。手に負えない。怖くなった俺たちは一目散に逃げ出す。母国は銃社会なのか? ただ単に頭がおかしくて過剰反応なのか? そんなことを考えながら走って逃げた。この話を人にすると高確率で嘘だと思われる。マジだっつうの。